WORKLOADS / 03

目的から、構成を選ぶ。

最初に決めるのはツール名ではなく、単独利用かAPI提供か、対話用途かスループット用途か、そして再現可能な環境が必要かです。

ローカル推論の基本形

もっとも扱いやすいのは、DGX Spark上で推論サーバーを動かし、MacやPCからLAN経由で利用する構成です。操作端末と計算ノードの役割を分けられ、Sparkをディスプレイなしで運用できます。

Mac / PC  ── LAN ──>  DGX Spark
  Client                Inference API
  Editor                Model storage
  Browser               GPU compute

ランタイム選択の軸

優先したいこと確認するポイント
簡単に試すArm64対応、モデル取得、API公開、更新方法
複数利用者へ提供同時実行、バッチ処理、メトリクス、アクセス制御
最大限の互換性モデル形式、カスタム演算、対応量子化、コンテナ版
再現性イメージのタグ、ドライバー/CUDA互換性、設定の保存
vLLMやllama.cppなどの対応状況は更新が速いため、記事公開日だけでなく各プロジェクトの公式ドキュメントとリリースを確認します。

リモート開発

NVIDIA公式ガイドは、ローカル操作に加えてSSH、NVIDIA Sync、リモートデスクトップなどのネットワークアクセスを案内しています。VS Code系エディターのRemote SSHや、SSHトンネル経由のJupyterLabを使えば、手元の端末をUIとしてSpark上でコードを実行できます。

# 手元の端末から接続する基本形
ssh <user>@<spark-hostname-or-ip>

# Jupyterを外部公開せず転送する例
ssh -N -L 8888:localhost:8888 <user>@<spark-hostname-or-ip>

コンテナを基準にする

DGX SparkはDockerとNVIDIA Container Runtimeを利用できます。NGCのArm64対応コンテナや、各プロジェクトがDGX Spark向けに案内するイメージがある場合は、ホストへ直接ライブラリを重ねる前にコンテナ構成を検討します。

認証情報、APIキー、モデルライセンスの条件はイメージに焼き込まず、安全な環境変数やシークレット管理を利用してください。

ベンチマーク前の記録

  • DGX OS、GPUドライバー、CUDAの版
  • ランタイムとコンテナイメージのタグ
  • モデル名、revision、量子化形式
  • 入力・出力トークン数、同時実行数
  • ウォームアップ回数と測定回数
  • 電源、温度、バックグラウンド処理

数値だけでなく、第三者が再現を試みられる条件を残すことが重要です。